講座11 就活コミュニケーションが成立する具体的な答え方
就活における質問への答え
この答え一つで、評価が決まるといっても過言ではない。
前回に引き続き、コミュニケーションが成立する『具体的な答え方』に触れていく!!
◆客観的角度を加味したコミュニケーション◆
前回に続き就活時のコミュニケーション。
相手の質問の意図をくみ、『客観的角度』の視点を加えることで、
さらなる相互理解と本物の良いコミュニケーションがうまれてくるケースを見ていきたい。
★質問意図を把握し、客観的な角度を加味するコミュニケーション。
題材は前回のこのケース。
企業
「貴方は学生時代、学業以外にどんなこと(趣味・サークル)をやっていましたか?」
→ A:学生「テニスサークルで部長をやっていました」
企業
「貴方は前の会社でどんな仕事を?」に対し
→ E:中途応募者「デザイナーをやっていました」
★コレを、質問意図を理解したコミュニケーションで答えれば
A:学生
「テニスサークルで部長をやっていました」ではなく
→「学内の男女数十名からなるテニスを定期的に楽しむサークルで全体の責任者をしていました。」
E:中途応募者
「デザイナーをやっていました」ではなく
→「企業のPRや販促をインターネットで展開する際のWEBページの企画・制作及びデザインをしていました。」
と言う返し方をするほうが、より解りやすいのである。
そうすることで、必ず相手も反応してくる。
「数十名? そこの責任者だったら色々大変だったのでは?」
「ネットでの販促って流行りだから忙しかったでしょう?」
など、気になったことや聞きたいことなど次の質問が生まれるのである。
★それに対し、前回までの『客観的角度』を少し加えながら答えれば
A:学生
「他大学との交流戦などの日程・場所・プログラムなどの交渉や調整もそうですが、何しろ大所帯ですから、それ以前の練習や合宿などの手配や段取りなどの方が頭を使いました」E:中途応募者
「確かに多くの企業様がWEBでのプロモーションやEコマースに進出されますが、実際には簡単に上手くいく方法などなく、そこの部分でのこちら側からの提案や、WEBページの企画などを受け入れてもらうのが大変でした。ですから時間やマンパワー的なものの大変さではなく、提案と企業側の認識や理解を共有する方が大変でした」
とかなり具体的になれば、相手の「なるほど!」が本物の理解となり、
さらに
「凄いですねぇ。一人でそういうことを全部やってたのですか??」
「提案と企業の理解のズレなどそんなに多いものですか??」
と、疑問をさらにぶつけてきたりする。
★そしてより客観的・具体的に答えていく
A:学生
「責任者だからと言って、私一人がすべてはやれません。練習や試合のプログラムや内容、他サークルやテニスコートなどの交渉など担当別に責任者がおり、彼らと定期的に集まってミーティングをしながら、課題や問題点を一つずつ話し合い、全体を進めていました」E:中途応募者
「はい、やはり目的は何かという部分、つまりWEBを見る顧客視点の部分です。往々にして企業はWEBサイト=自分の持ち物発想が多く、事業や商品PRが自賛調になりがちなので、視聴者・顧客にとって役立つ情報という角度からの構築を理解していただくのはかなりパワーがかかりました」
どうだろう?
彼らの活動や仕事ぶりが何となく頭に浮かんでこないだろうか?
そうすれば面接側も
「ほー、なるほど、そうですか。じゃあ………??」
と深く突っ込んで聞いて来たり
「なるほど! ところで………?」
とさらに、相互理解のコミュニケーションはどんどん展開していくことだろう。
皆さんいかがだろうか?
「××で部長をしていました」の答えが、如何に答えになっていないかがお解りのことだろう。
例え相手が「ほう、部長を!! 具体的にはどんな活動を?」と続けて聞いてきたとしても、
それはコミュニケーションが成り立っているのではなく、一回遮断してしまったものを、こちらが答えやすいようにと言う配慮から、相手側が掘り下げてきてくれていることを、理解すべきである。
そして、相手はそれを繰り返す時間を
「この応募者との面談は楽しかったなあ..」などと、思うわけがないのである。
次回も就活面接コミュニケーションはさらにつづく!!
どうぞお楽しみに!
編集長 今日の一言
「○○君と食事に行って、いろいろ話をしたんだけど、楽しくなくてつまらなかったなあ…」と思われたら、彼女の内定者にはなれないのは当然である!!