【第16回】女が男に求める”経済力”!
新人社員ナルミの「教えて編集長!」。
第16回は”経済力”の本当の意味は!?というお話。
よく、女性が言う「経済力のある男性」。
これって、本当にお金を一杯持ってる人の事なんでしょうか?
編集部員:ナルミ 今年の春、恋タメ編集部にやってきた、入りたてホヤホヤの新入社員。 明るく積極的な性格が災い(?)して、今回この企画に大抜擢。 入社一カ月目にして、すでに編集部のマスコット的存在。 |
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編集長:エアロ酢味噌 泣く子も号泣の、恋タメ編集部の名物”鬼”編集長。 …とは言え、義理人情に厚く、面倒見も良いので、実は意外にも(?) 皆に好かれている。 曲がった事が大嫌い。 ちょっと頑固で古臭い一面も…。 |
Scene 16 昼休みのオフィスにて…
編集長~、聞いて下さい!
昨日の飲み会で面白いことがあったんですよ!
おう、どうした?
男女それぞれ4人ずつの飲み会だったんですけど、『結婚相手に何を求めるか』っていう話になって…
ほうほう。
男性のほうは『家事ができること』だとか、『共働きしてくれること』だとか、いろんな意見があったんですけど…
…女子のほうは最終的には『経済力』で一致したんですよね。
ま、当然だろう。
性格、価値観、容姿などいろんな要素を挙げたとしても、本音では経済力がトップだという女性は少なくないだろうな。
でも参加男性たちはもう大ブーイングで。
『結局金かよ』とか『どうせ年収が物差しだろ』とか大反発。
女子も女子で『女は現実的なんだよ』って反論したんですけど…。
どうした、何か引っかかってるのか?
そうなんです。
なんだか、根本的にお互いの言いたいことを理解できていなかったような気がするんですよね。
それで何だかまだモヤモヤしていて…。
それは『経済力』という言葉だけが先走りして、経済力=給与額のようなイメージを持たれがちだからだな。
そうなんです!
私たちは、単純に給与額のことを言ったわけではないんですよね。
うーん、そもそも経済力って何なんですかね。
考え始めたらよくわからなくなってきました
――ケーザイ力。普段あまり口にしない言葉だからこそ、あえてそれを使わなければいけない場になると、それぞれの価値観がむき出しになるのかもしれない。特に結婚生活における経済力、なんて話になると、今度は結婚観まで巻き込むことになっちゃうから、余計わかりにくい!
少なくとも職種・年収・実家の資産というようなものではないな。
むしろ、経営力と言い換えたほうがいいかもしれないぞ。
経営力?
何だかずいぶんニュアンスが変わりますね
そう、家庭というひとつのプロットを経営する能力だよ。
結婚というのは、共に生活をしていくこと、暮らしていくこと、一緒に人生を歩んでいくこと。幸せな時間や体験、経験を共に積み重ねられる反面、先々にどれほどの困難・苦難があっても、夫婦であるいは家族で乗り切っていくことを余儀なくされる。
それにあたり。
経済面(生活レベル面)で出来れば苦労をしたくないというのは、女性の偽りない本心だろう?
そりゃあそうですけど……それと経営力が、どうつながるんですか?
まぁ待て待て。順に話していこう。
いわゆる『経済力がある』と思われている男性…ベタな例を挙げると、金持ちの家の息子、大手企業のエリート、若手実業家などだが…別にお前らも、そういう人たちと結婚したいと思って、『経済力がある男性が好き』だと言ったわけではないだろう?
えぇ。一概にそういう意味での経済力ではないんです!
――男子たちは、そういう意味の経済力だと思っていたみたいだけどね。
では、お前が感じた違和感の正体を解明していくぞ。
まず、金持ちの家の息子であれば、それは単なる経済力というよりは、むしろ資産・資本力なんだ。
大手企業のエリートであれば、それはその企業の彼に対する根付け。
若手実業家・経営者であれば、自己実現が成功した結果についてきたもの。
なるほど、一言で経済力といっても、拠って立つものは微妙に違いますね。
金持ちの息子は、本人に資産や資本を維持したり増やせる能力がなければ、いつかはなくなる。大手企業のエリートもリストラされれば無一文だし、プレッシャーも大きいから、家庭を顧みなかったり鬱になったりするケースは多い。
実業家だって、自己実現欲が強いことがたたって、家庭をじっくり育むことを好まないタイプもいるだろう。
あ~、私たちが言いたかったのって、まさにそういうところなんですよ!
『経済力』があったとしても、そういう人たちとは結婚したくない! っていう……
経済力のある人が好きというのは『使えばいずれなくなってしまう何億円を持っている人』が好きということではなく、収入に合う身の丈に合った日々の暮らしを計画通りに安定して送れる人が好きということだろう。
売上(収入)と原価(暮らし)を照らし合わせ、先々の事業計画……子供養育やマイホームや車、そして老後の貯金などを見据えた上で、利益(余剰金)をちゃんとプールしていく。
な、これはもう経営だろう
おおおっ、本当だ!
売り上げが落ちれば原価を削る。
原価が否応なく増えれば、売り上げをあげるべく努力をする。
ビジネスではごく当然なことでも、家庭に置き換えるとできないという男は意外といるからなー。
給料がカットされても趣味の●●は止めない、子供が大きくなって養育費が嵩むのに収入アップ(出世、仕事での高評価)に関心がない、そのための貯蓄に対し前向きになれない……。
そういう点、女は敏感ですよね。
結婚する前から『この人、そういう能力に乏しいんだろうな』って何となくわかっちゃう
結婚前の恋愛段階においてわかることは多いからな。
男の生活の仕方、家計の回し方、デートの時のお金の使い方などなど将来的な『家庭経営能力』が予想できる事柄はたくさんある
でも、だからってケチもイヤですけどね
そこも結局経営力なんだよ。
2人にとってプラスになると思った時は、惜しみなく投資する。
もちろんそれは、先々の計画を見据えた範疇であるべきだが。
相手を喜ばせたいからと余った収入を全部プレゼントやイベントに回す男も、好きなゲームには大枚をはたくが、彼女とのデートの食事はケチる男も、今が楽しければと貯蓄をまったくしない男も、結局は家庭をつぶしてしまう。
『家庭』を『会社』に置き換えてみると、よく理解できます!
――ビジネスと同じ方をすればわかりやすいんだね。でも、そう考えると、男性のほうが女性より、『家庭』に夢を持っているのかも?(笑)。
女がシビアっていうのは、家庭とビジネスを同じ思考回路で捉えられるからなんだよね、たぶん。
まっ、恋人が欲しい、結婚もしたい、もしもそういう欲求があるなら、今の自分のライフスタイル(家計)の経営状況をちゃんと把握してからにしましょう、ってことだな。そして…
デートやプレゼントや二人の思い出づくりにいくら用意できるか、そのために今の何を止めれるか……相手を巻き込んだ『自分の生活』の経営能力が求められるのです!
あれ~、編集長、最後のキメ台詞なのに、誰に向かって言ってるんですか?