【男の盾】他の女性とのLINEがバレた時の言い訳
男としての大ピンチ。それは女性にまつわるトラブルに他ならない。女性を本気で怒らせてしまった際の恐怖と、その時煙に巻く術すら見当たらない時の絶望感は経験者であれば容易に想像がつくものだろう。果てしなく恐ろしく、更にどうにもならない悪夢の瞬間。このトラブルを華麗に回避すべく、男は常に言い訳を磨かねばならない。
当連載「男の盾」シリーズは、これより未知の恐怖に立ち向かう男の盾となるであろう恋愛トラブル時の様々なとっさの言い訳について供述する。未知の恐怖とは突然やってくるものなのだから、男は常に言い訳を準備しておくべきなのだ。当項にて紹介する男の言い訳の数々、この内たぶん1割くらいは将来の役に立つんじゃないかと思う。
お題:他の女性との頻繁なLINEが彼女にバレた
何故バレた!スマホにパスワードは掛けたのか?それとも彼女からの圧力で自ら画面を差し出したのか?しかも「今度ご飯食べよう」なんてメッセージを彼女が見たら激怒するに決まっているではないか!
ああ、もうバレてしまっては仕方ない。辛うじて通用するかもしれない言い訳はこの通りだ。
「相手、取引先だよ?」
(関係整備型・問題先送り式)
彼女が立ち入ることの出来ない関係、それが取引先だ。「今月営業ノルマが厳しくてさ」などとありきたりな嘘で塗り固めるこの言い訳、バレた時の恐怖は想像に絶するが目の前の恐怖を先送りできる可能性だけはある。
もし怒りの矛が収まったら即座に彼女のゴキゲンをとにかく取りまくれ。そして少し気分を戻したところで「疑わしく見えることやっちゃってゴメンな」などと正当に謝ることで解決に繋げられる可能性がある。
この言い訳は取引先以外にも職場の同僚や部下などと職場関連のバリエーションが多い。「部下の相談に乗ってただけだよ」等と見慣れたシチュエーションに持ち込むのも手だ。
「友達なんだけど失恋してて元気なかったからさ」
(恋愛感情ゼロ強調型・人道バリア式)
もしあなたの彼女がこれまで恋愛に苦労した方であれば理解されるかもしれないこの言い訳。やましい事が何もない点を演じきる能力が必要だから注意。
そして彼女に対し「すぐに次の男を紹介するのって逆に失礼だよね?」などと本当に相談を受けていることを連想させる二の矢をぶつけるのも手だ。この場合彼女が返事を返せるようであれば”女性の総意としての意見”をと思考回路を働かさせることから怒りの原因の一つである相手の女性が彼女にとって”守るべき対象”にすり替わり、女性同士を守り合う意識によって怒りの矛先をうやむやにする効果が見込める。
「もし気になるならこの子に直接連絡してみれば?」などと一か八かの手に出るという進行パターンがあるが、これは大きなギャンブルであり最悪の事態となった場合は相手をも巻き込んだ修羅場となる為に自信がある方以外にはお薦めは出来ない。小型の台風をわざわざ大型台風にする必要はないのだ。
「お前のこと、女友達に相談してた、嫌な思いしたらごめん」
(誤解強調型・先行謝罪式)
彼女についての相談を以前から頼んでいたことを明かし、相談のお礼に食事を奢ろうとしていたという図式に持ち込めれば彼女の立場としては文句が非常に言い難い。最も正攻法な言い訳であり、彼女にとっては「疑った私ってなんてひどいんだろう…」と罪悪感さえ感じてしまうことすらある。いえ一番ひどいのは嘘ついてる男側なんだけどね。
成功例が多い言い訳だが、成功の為には彼女に見せた画面内に何らかこの言い訳に繋げることが出来るコメントが有ることが必要である。例えば逆に「エッチな画像送って」などのコメントをあなたが送っていた場合は口が裂けても使えない言い訳となるのだ。
「これ、ネットのキャラAIだよ?」
(想像超越型・科学感謝式)
短い文章のやり取りのみであった場合、もしかしたら自動返信AIと言い張って誤解を強調させられるかもしれない。友人間で流行っていることを強調したり、他のAIにも精通し即座に他の面白AIを彼女に紹介できるかといったスキルが鍵となるだろう。この言い訳で逃げ切った男は未だこの世におらず、最初の達成者となる名誉が残されている。
男には様々な言い訳が存在する。全てを紹介したいものの、ああ残念ながらページが残り少ない。この駄文により1人でも救えることをここに願う。もしくは何の役にも立たないが笑って読めたというご感想を。