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編集部ナルミの「教えて編集長!」

【第13回】”プロ”ってなに?

新人社員ナルミの「教えて編集長!」。
第13回は”プロ”って何?というお話。

プロってカッコいい!プロってモテそう!
そんな事、皆さんも思ったこと、ありませんか?
でも、プロってそんな特別な存在なのでしょうか。
そもそも”プロって”何?
…今回は、そんなお話なのです。

  • ナルミ編集部員:ナルミ
    今年の春、恋タメ編集部にやってきた、入りたてホヤホヤの新入社員。
    明るく積極的な性格が災い(?)して、今回この企画に大抜擢。
    入社一カ月目にして、すでに編集部のマスコット的存在。
  • 編集長編集長:エアロ酢味噌
    泣く子も号泣の、恋タメ編集部の名物”鬼”編集長。
    …とは言え、義理人情に厚く、面倒見も良いので、実は意外にも(?)皆に好かれている。 曲がった事が大嫌い。ちょっと頑固で古臭い一面も…。

Scene 13 就業中のオフィスにて…

ナルミ

はい……はいっ、では7日までに……はい、それで大丈夫です。じゃあ、よろしくお願いします!

ふぅ~。

編集長

おっ、打ち合わせを電話でしていたのか?

ナルミ

はい。

ナルミ

デザイナーのN谷さん、電話で1を伝えるだけで10をしっかり返してくれるので、本当にありがたいです

編集長

ははは、そりゃあN谷もプロだからなぁ。

ナルミ

プロって格好いいですよね~!

ナルミ

私たちとは違う世界の、キラキラ輝いている人~って感じで!

憧れちゃうなぁ~~~!

編集長

………………………!

ナルミ

カッコいいで…すよ…ね…って……

編集長

バ、バ……

ナルミ

ええぇぇ!?
地雷!?ねぇ、これ、地雷なの!!?
なんでえええぇぇぇ!?

編集長

バッカモーーーーーーン!!!!!!

ナルミ

ひえぇぇぇ!!!
マグニチュード6.5!!

編集長

アホなこと言ってる場合か!
 『プロ』というものに対する考え方がなっとらん!!

ナルミ

えぇぇっ、どういうことですか?

編集長

お前、”プロ”っていう言葉だけ聞いて、スポーツ選手や芸能やマスコミのクリエイティブ職ばかり思い浮かべただろう?

ナルミ

えっ、あ、はい。
でもプロってそういう職業の人たちのことを言うんですよね?

編集長

そんなことはない。
全産業全業種、その中枢を担うのは『その道のプロ』達なんだぞ。

ナルミ

……どういうことですか?

編集長

農家・漁師から、銀行、鉄道、IT、各種メーカー、それから流通小売に接客サービス。どこの業界でも、その分野や商品の専門知識や、独自のノウハウを持つものはプロなんだ。

編集長

お坊さんや警察、消防、先生などの公務員だってそうだぞ。
業界で切るのではなく、職種で切ったっていい。

企業運営に必要な人事、経理、総務、法務、販売などもプロと言えるだろう。

編集長

言っている意味がわかるか?

ナルミ

あ~、何となくわかりました。

ナルミ

つまり、その業種や職種ならではの技術の持ち主は、すべからくプロってことですよね…。

――――プロって特定の職種でしか使わない言葉だと思っていたけど、その職種の人しか持てない技術を生かして仕事をしているという意味では、確かにプロじゃないほうが珍しいぐらいだよね。

何か勘違いしてたかも……

編集長

その通り!!

編集長

彼らはその技術やノウハウで、所属先に貢献し、対価としての『報酬』や地位を得るわけだ。つまり『働く』ということには、所属する場でプロになることを求められたり求めたり、ということが常について回るんだ。

編集長

もちろん、俺たちの仕事にも、だぞ!

ナルミ

ひえぇぇっ、じゃあ私も……プロの端くれ……

編集長

端くれじゃなくて、プロだ。ど真ん中のプロだ。
プロにならなければならん。

編集長

N谷だって、プロ同士としてお前と打ち合わせをしたと思っているだろう。

編集長

N谷がプロとしてあげてきたデザインを、お前はプロの編集者としてサイトに組み込む必要があるんだぞ。

ナルミ

責・任・重・大!?

ナルミ

何だか怖くなってきました……!

編集長

前も言っただろう。
責任を負うことが、社会人として生きていくということなんだぞ!

編集長

甘いことを言うな!
カーーーーーッ!!

ナルミ

はっ、はひぃぃ……!

――――はぁ~、責任かぁ。重い言葉だな~。

でも仕事をするっていうのは責任を負うこと、と同義語の部分もあるんだよね。単に作業をこなすだけじゃないんだ。

……って、頭ではわかってるんだけど、やっぱり何だかコワイような気もする。

編集長

まぁ、お前のような考え方になるのも、わからんでもないがなぁ。

編集長

残念ながら就職難の現代では、『企業に属すること』『入ること』が最優先課題になって、そこで何をするかは二の次に押しやられることも多いからな。

編集長

何をしたいか、ではなく、『安定しているか』『大手であるか』を念頭に置いて就職活動をしている学生も多い。それがいつまで経ってもプロ意識を持てない原因のひとつになっていることは否めないだろう。

ナルミ

でも、『安定』や『大手』といったキーワードで仕事を選ぶのはしょうがないのでは……。

ナルミ

みんな生活していかなきゃいけないんだし。

編集長

もちろん、悪いことだとは言わん。

編集長

だがな、どういう目的があって入った会社でも、いったん中に入ったら何らかのプロにならねばならないということだ。

編集長

大体『安定』とは、中にいるプロが生み出す業績なんだぞ。
人には求めながら自分はそうなろうとしない人間は、どこに行っても捨て駒扱いされることになる。いつまでもプロとして責任を負おうとしない、派遣村の連中などがいい例だろう。

編集長

そこまでいかなくても、現代のような先が見えない時代にあっては、その『プロ』としての力量や覚悟は、他の仕事を得たり、周りに必要とされたり、報酬をさらに上げたりという、『次のステップに進むこと』により密接に関係してくる

――――ということは、「責任を負わないこと」「プロとして向上しないこと」は、いつまでも同じポジションや地位にいて、周りにだんだん追い抜かれていくことにつながるんだ。これはコワイなんて言っていられないかも……

ナルミ

シ、シビアですねぇ……。

編集長

シビアでも何でもない、当たり前のことだ。
会社や社会と、個人は、昔からそうやって関係を築いてきたんだ。

編集長

社会人だったら、受け止めなければいけないことなんだ。

ナルミ

うぅぅ、私、何だか自信がなくなりそうです。

ナルミ

お金貯めて、ウェブの専門学校の夜間コースに入学して、ちゃんと学んでこようかな…。

編集長

いやいや、そんな必要はない。
お前に必要なのはむしろ、プロとしての責任を負う覚悟と、それでもプロになってやるという向上心だよ。

編集長

下手に学校なんかで学ぶよりも、できることなら現場で揉まれるほうが、よっぽど早く成長できるんだ。

編集長

会計、司法書士などの独自の資格取得を目指しているというのなら話は別だが、プロとは『その技術で報酬が得られること』という定義だと考えるなら、その業界に入ってもがきながら、実践を通して生きた技術を身につけていくのが一番なんだよ。

ナルミ

でも、プロの養成機関や専門学校、講座なんかも多いですよね。特にミュージシャン、クリエーター、ITなんかの人気の職種の場合だと。

ナルミ

ああいうのって、あまり意味がないんでしょうか?

編集長

うーん、それがダメだとは言わんが、俺は、現場で働けるチャンスがあるなら、さっさと飛びこんでしまうべきだと思うんだよな。

ナルミ

そうですかぁ……

ナルミ

そう編集長がそうおっしゃるなら私、現場でがんばりますっ!

編集長

おう、がんばってくれよ。

編集長

プロの技術を少しずつでも身につけて、最終的に周りから評価された時の喜びは、何物にも変えられないもんだ。

編集長

自分は誰かから必要とされていて、かつ、その能力で対価を得ることもできる。最高だぞ。生きていることを実感できる。決して大袈裟に言っているわけじゃないぞ

ナルミ

なんだか私……やる気になってきました!
燃えてきましたぁっ!

編集長

それにこれは、ゆくゆくは結婚のときにも考えなければいけなくなることだからな。

ナルミ

へ、結婚?
結婚とプロになることと、何が関係あるんですか?

編集長

大アリだぞ。

編集長

家庭を築くには、必要な収入を得る必要がある。
家庭を支えられるだけの収入を得るためには、自分が何のプロになるのか、をしっかり見据えなければならない。それができなければ、どんなに仲が良くても、結婚にまで辿り着くことはできん。家庭を支える気がないということだからな。

編集長

幸い、お前はまだ若くて時間もたっぷりある。
ゆっくりでいいから今から考えてみろ

――――うん、何か「これ」といえるような生計の柱となるものを持っていない人って、そこからいくら得ることができるのかはさておいて、頼りないもんね。

結婚っていう言葉はとても出てこないなぁ。

ナルミ

はいっ!
今日から新しい目標ができました!
私はプロのウェブディレクターを目指します!

ナルミ

がんばるぞぉ!!

編集長

よしよし、これで俺がラクできるのも時間の問題だな…

ナルミ

えっ、何か言いました?

編集長

…いや、何も。

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