【第11回】コミュニケーション力とは?
第11回は、真のコミュニケーション力とは!?というお話。
仕事でも恋愛でも、人間関係とは人とのコミュニケーション。
コミュニケーション力がなければ、そもそも恋愛なんて始まりません。
じゃあ、コミュニケーション力をつけるのはどうしたらいいの?
いや、そもそもコミュニケーション能力ってどんなもの?となる訳ですが…。
…今回は、そんなお話です。
編集部員:ナルミ
今年の春、恋タメ編集部にやってきた、入りたてホヤホヤの新入社員。
明るく積極的な性格が災い(?)して、今回この企画に大抜擢。
入社一カ月目にして、すでに編集部のマスコット的存在。
編集長:エアロ酢味噌
泣く子も号泣の、恋タメ編集部の名物”鬼”編集長。
…とは言え、義理人情に厚く、面倒見も良いので、実は意外にも(?)皆に好かれている。 曲がった事が大嫌い。ちょっと頑固で古臭い一面も…。
Scene 11 就業中のオフィスにて…

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はぁ……疲れた…。

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おお、おかえり。

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なんだかお前ぐったりしてるな。
どこに行ってたんだ? 
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どこも行ってませんよ。

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受付で、浄水器の営業に飛び込みで来た人とずっと話してました。

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そんなの、別に疲れるようなことじゃないだろう?

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いや、そうなんですけど……。
ダラダラ長く話すわりには結局何が言いたいのかよくわからない人で……。 
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ずーっと商品の説明していたんですけど、知らない商品のことを延々言われたって全然わからないじゃないですか。

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でも、一生懸命話しているからムゲに打ち切るのも悪いし、我慢して聞いているうちに疲れが……。

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要するにコミュニケーション力の欠如している奴だったんだな。
ソイツ、モテなさそうだっただろう?

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うっわ、失礼なこと言いますね、編集長。
まぁ確かに……

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見た目はともかく、私だったらあんな話が長いくせに何を言っているのかわからない人は、彼氏にはしたくないですね。

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いや、お前も十分失礼だぞ。

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ま、あれだな。
だがソイツの場合は、仕事だから仕方なくだったのかもしれないが、まだ話そうとする意志があるからマシだな。 
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中にはうまく会話をしたり、空気を読む自信がないからと言って、黙り込んでしまう奴らもいるからな。

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うーん、まぁ、確かにそういう人たちに比べれば、話自体もスムーズだったけど……。

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何が足りないんですかね、彼には?

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相手をよく見ていなかったんだろう。

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相手を見る?

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そう、「相手を見る」だ。

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『コミュニケーションが上手い』というと、お前が今言ったように話がスムーズだとか、相手を笑わせることができるというようなことをイメージしがちだが、それは本来のコミュニケーション能力を獲得した次の段階でこそ光るものだ。
——–うん、コミュニケーションが上手いって、さっきの彼みたいに、話を途切れなく続けられることだと思ってた。
でも彼と一緒にいた時は苦痛だった……これってコミュニケーションが上手いとは言えないよね。
ひょっとして私は何か根本的な勘違いをしていたのかな?

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本来の”コミュニケーション能力?”って何ですか?

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む……そうだな…。
お前は今俺が話していることの意味がわかってるよな? 
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???
……当たり前じゃないですか。
会話だってちゃんと成り立ってるし。 
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そう、それがコミュニケーションなんだよ。
コミュニケーションの本質は、意思の疎通。
つまり双方が言うことをお互いに理解できているかという点にある。 
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例えば寒い日に二人で外を歩いていたとしよう。
当然寒いと感じるわけだが、そんなとき一緒にいた相手に『何か飲む?』と聞いたら、相手もうなずいたので一緒にカフェに入り、温かいコーヒーを飲んだ…………これも立派なコミュニケーションな訳だ。

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相手も寒いと感じていることを理解して、提案をしたからですね。

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その通り!
わかってるじゃないか! 
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コミュニケーションは、話す量や話し方の上手さの上に成立するわけではない。
相手の要求や考えを把握した上で、いちばん効率的な意見が出せるかどうかということなんだ。
——–そっか! コミュニケーションって会話のキャッチボールじゃなくて、キモチのキャッチボールなんだ。
会話っていう表面的なものだけ追っていたさっきの彼と私の間がぎくしゃくしていたのは、キモチのキャッチボールができていなかったからだったんだ。
でも……

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うーん、でも、改めてそう言われると、考えすぎてしまって、何だか普通に会話ができなくなりそう…。

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相手の要求や考えや要求を把握って……どうしたらいいんでしょう?

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ははは、お前はもう十分できていると思うが…。

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まぁあえて言うとしたら、まずはさっきも言ったとおり、『相手を見ること』だな。

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相手を見る?

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……んなこと、毎日やってますよ。
ていうか、相手見てない人なんて居ないですよ、きっと…。 
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バカモン、最後まできちんと聞かんか。

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これは文字通りの意味でもあるし、比喩表現でもある。
相手を目で見て、相手の状態やふるまい、そこから感じこと、想像したことをもとに意見を言うんだ。

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営業の上手い奴なんかは、訪れた会社の社内をひと目見て、その会社の今ある状態や状況をある程度想像し、担当者との会話の糸口にしたりするんだからな。

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うわ~。
さっきの人とは大違いですね。 
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そう考えるとさっきの人は、自分のところの商品の話ばかりして、まるで自分の話ばかりするダメ男みたいだったな~。

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そう、これは恋愛でも同じことが言えるからな。
…いいか?

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相手の女性の洋服や髪型といった外観はもとより、急いでいたり、ため息をついていたり、ぼーっと考え事をしていたりする状態を見て、話し方を変えたり、話す内容をイメージできる男はモテるんだよ!

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おぉ~!
——–うんうん、髪型のちょっとした違いにすぐ気付いてくれたりしたら、コミュニケーションうんぬんもあるけど、単純にちょっと嬉しいとか思っちゃう。
「あなたのことをちゃんと見て、考えていますよ」っていう意思表示は、相手をいい気分にさせるよね。
コミュニケーションの第一歩は、そこにあるのかも。

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な、なるほど。

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あ…。
でも編集長、ひとつ問題が……。 
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おぅ、なんだ?

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私、自分の観察力に自信がないんです。
目で見て感じて言ったことが、すっとんきょーな内容になってしまったらどうしようかと……。

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だったらダイレクトに質問してもいいんじゃないか。

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目で見て感じたことを『言う』前に、『尋ねる』というワンクッションを置くんだ。
それは正しいのかどうかって、な。

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もちろん尋ねてもいいことなのか、話題にしてもいいことなのか気を使う必要はあるが、そうじゃなきゃ尋ねられて悪い気分になる奴もそうそういねぇよ。

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あ、そっか~。
そのあたりは単純に考えていいんですね。 
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そうだ。
『見る』と『尋ねる』、この二つを実践するだけで、よりコミュニケーションは深くなる。 
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ま、お前はもうそこそこできていると思うんだがな。

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でっへっへ。

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おっと、天狗になるなよ。
もちろん注意しなくてはいけないこともあるからな。 
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はっ、はひ!?
何でしょう!? 
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相手が疲れていたり沈んでいたり、マイナス方面に落ち込んでいるときは、ちゃんと言葉を選ぶようにしろよ。

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見て尋ねて、心配になるのは構わないが、あまりそれを全面に出しすぎると、元々凹んでいるところにさらに追い討ちをかけられるような気分になることもある。

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結果的に『話が通じない奴』と思われてしまうぞ?
——–そういうときって、どうしたらいいかわからないだけに、ついつい必要以上に心配しちゃう。
でも確かに私、今ウザいかも……って自分で思うときもある……!

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こ、怖いなぁ~。

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そんな時はどうしたらいいんですかね?

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逆に、お前だったらそういう時、どういうことを言われたい?

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うーん、確かにあまりベタベタ心配されるのも嫌だし……。

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例えば『疲れているみたいだけど、大丈夫?』とか『今日は早く帰ってしっかり休んだほうがいいよ』とか、かなぁ。

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さらっと、でもちゃんと思いやってもらっている、っていう感覚がほしいかな。

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じゃあ、そう言えばいい。

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な?難しいことじゃないだろう。

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あっ、そうか!

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自分が相手の立場だったらどういうことをどんなふうに言ってほしいだろう、って想像できる能力のことなんですね、コミュニケーション能力って!

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その通り!

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仕事でも恋愛でも、コミュニケーション能力が大事だと言われる理由が、これでわかっただろう?

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わかりました!

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じゃあ今日も合コンでしっかりコミュニケーションしてきます!

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お前になかなか彼氏ができないのは、何か他に原因がありそうだよなぁ……はぁ……。

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